欧米では、結婚式にサムシングフォーを取り入れて、幸運を招く風習があります。サムシングフォーとは、「サムシングオールド」「サムシングニュー」「サムシングボロー」「サムシングブルー」のこと。お色直しのドレスにブルーが人気なのも、この言い伝えに起因するのでしょう。幸せな結婚を目指すなら、ぜひサムシングフォーを身にまとってみられませんか?ウェディングの際に、サムシングフォーをどんなアイテムで取り入れることができるのか、アイデアをご紹介いたします。


 

サムシングフォーの由来


サムシングフォーは、幸せな結婚生活を送るためのおまじないです。実は和製英語であるサムシングフォーですが、ヨーロッパでは古くから、幸運を呼び寄せるおまじないとして語り継がれてきました。


Something old, Something new, (なにか古いもの、なにか新しいもの、
Something borrowed, Something blue, なにか借りたもの、何か青いもの、
And a sixpence in her shoe. そして彼女の靴には6ペンス銀貨を)


上記のマザーグースの歌を耳にされたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、1883年から知られているこのおまじないは、イングランド北西部のランカシャーが起源とされています。1898年に編集されたイギリスの民間伝承の中には、サムシングフォーの記述があり、当時サムシングオールドとサムシングブルーは、相手を睨みつけて不幸にしてしまう邪視(イビルアイ)から花嫁を守るために、結婚式で花嫁に身に付けさせものでした。


現在では、サムシングオールドは家族の絆や伝統を象徴し、サムシングニューは新しい人生の幸運を願い、サムシングボローでは既婚者から幸せのおすそわけを頂き、サムシングブルーは花嫁の純潔を表します。


 


サムシングオールドで幸せを呼び込もう


サムシングオールドのおまじないアイテムとして、ネックレスや指輪を選ぶ方も多いようです。祖母や母親が使用した婚礼衣装の中でも真珠ネックレスは、幸せな新婦の胸元で時代を超えた輝きを放つことでしょう。


また、ウェディングドレスをサムシングオールドのアイテムとして身に付けることもできます。サムシングオールドのアイテムとして、母親が使用したウェディングドレスを着用するのであれば、デザインが気に掛かるかもしれません。そんな場合には、ドレスにリメイクを施せば、自分にぴったりなウェディングドレスを結婚式で披露することができるでしょう。


ところで、すでに幸せな結婚生活を築いている祖母も母親も、結婚式は和装だった場合、どんなサムシングオールドを用意することができるのでしょうか?自分も和装の結婚式をするのであれば、婚礼衣装や和装小物を譲り受けることができるでしょうし、そうでない場合には、結婚式場で使用するハンカチなどをサムシングオールドのアイテムにしても良いでしょう。


 


サムシングニューで新しい人生を幸多きものに


ビクトリア女王が統治したかつてのイングランドでは、花嫁が身につけるサムシングニューは父親の権力の象徴でした。ドレスであれシューズであれ、新生活のために新調したものは、花嫁の父親が自分の財力を見せつける格好の機会になりました。


しかし現在では、ただ単にこれから始まる二人の新しい生活を表し、それを祝福するものとしての意味があります。サムシングニューのアイデアとしては、定番のドレスやジュエリーなどの華やかなアイテムから、新婦の身を包むドレス用下着などの裏方的なブライダルアイテムでも良いでしょう。


最近では、結婚式のアイテムをすべてレンタルで揃えて、代わりに新婚旅行を豪華にするという経済観念のしっかりした新郎新婦も増えているようです。しかし、そのようなお二人でも、もっとも普段使いできるブライダルアイテムであるシューズなら、サムシングニューのアイテムにぴったりだと言えるかもしれませんね。


 



サムシングボローで幸せにあやかろう



幸福な結婚生活を送っている友人や親族から借りる、サムシングボロー。幸せを分けてもらうハッピーなアイテムですが、人気のあるサムシングボローのアイテムとしては、ティアラやヘッドバンドなどのアクセサリーやリングピローなどがあります。


サムシングフォーを字義的に当てはめるなら、花嫁が実際に身につけるアイテムである必要があります。ですが最近では、結婚式で友人の助けを借りることそのものが、サムシングボローに当てはまると見なされる傾向も。「どんなアイテムを借りたら良いかわからない」もしくは、「周りになにか物を借りられるような親しい間柄の人がいない」というケースもあるでしょう。また、ウェディングアイテムを保管していない人だっているかもしれません。そのような場合には、結婚式の演出でどのようなものが良いのか、人生の先輩たちに質問をしてアドバイスをもらうことができます。そうすれば、「知恵を借りる」という意味で、サムシングボローに当てはまると言えるでしょう。


花嫁が借りるサムシングボローは、必ずしも同性の「女性」から借りたアイテムである必要はありません。幸せな結婚生活を送っている人から借りたアイテムであれば、持ち主の性別はまったく関係ありません。つまり、父親や兄弟はもちろん、同僚からでも借りることができます。


もしも、自分から「貸してください」と言いにくいのであれば、新郎を通してサムシングボローのアイテムを借りることも可能でしょう。「自分で揃えなきゃ!」という気持ちでいるよりも、新郎である彼に相談してみてはいかがでしょうか?サムシングフォーのアイテムを集めるなんて、ささやかな事に思えるかもしれません。そんな事で彼の手を煩わせたくないと考える女性もいらっしゃるようですが、お互いに力を合わせるなら、二人の絆をますます深めることができるはずですよ。


 


サムシングブルーで純潔を表そう



結婚式で花嫁が身につけると幸運を招くと言われているサムシングフォーの中でも、純潔や忠節心を表すサムシングブルー。かつては、胎児を含む子どもや花嫁になる女性が、もっとも邪視能力者のターゲットになりやすかったようです。そのため、サムシングブルーは花嫁の貞潔を表すと同時に、魔除けの意味で「なにか青いもの」を新婦に身につけさせました。


イングランドの伝承にあるように、サムシングブルーは花嫁の下着の一つに数えられる、ガーターで取り入れるのが一般的でした。絹の靴下を留めるガーターは、花嫁の純潔さを表すのにもぴったりなアイテムでした。しかし現代では、絹の靴下をドレスに合わせるなんて女性はそうそういないでしょう。そのため、サムシングブルーの人気アイテムとしては、
結婚指輪やお色直し用のカラードレスで、ブルーを取り入れる方が多いようです。指輪のほかにも、ブーケやリングピローなどのブライダルアイテムも、ブルーを取り入れやすいようです。


結婚式を個性的に執り行い方や他人と差をつけたい方であれば、ちょっと目を引くサムシングブルーのアイテムである、パニエやシューズ、ウェディングケーキなどで取り入れる方法もあるでしょう。また、結婚式のデコレーションのテーマカラーを、青い色にするというアイデアもあります。


結婚式で注目を浴びるのは新婦であることには間違いありません。ですが、結婚式の主役はあくまでも新郎新婦であるお二人です。ですから、結婚式のデコレーションのような大きなパートは、何色をテーマにすれば良いか、新郎の意見も大切に選ぶようにしたいですね。


 


まとめ


今回は、サムシングフォーをウェディングで上手に取り入れるためのアイデアをいくつかご紹介しました。ヨーロッパに由来する慣習ですが、結婚衣装はもちろん、招待状やリングピローなど、意外と和婚にも取り入れやすいもの。アイデア次第で、ユニークで一生の思い出に残る素敵なウェディングを演出することができるでしょう。花嫁が身につけるものだからといって、なにも新婦だけが悩む必要はありません。可能であれば、新郎新婦のお二人でサムシングフォーアイテムを集めてみてはいかがでしょうか?そうすれば、二人の絆をいっそう深めることができるはずですよ。