最近の結納が少しずつ変化してきていることはご存知ですか?
結婚前に2つの家族の親交を深めるためにも結納はしたいけど、
「堅苦しい雰囲気が嫌だな…」
「準備とかめんどくさそう…」
「結納は色々お金がかかりそう…」
と日本の良き伝統でもありますが、馴染みのない行事だからこそ、不安に思うことが尽きないですよね。
そこで今回は、
- より手軽にしたい方向けの、略式結納について
- 略式結納に必要なモノ
- 今人気の結納プランの内容
を中心とした、今どきのシンプルな、略式結納”についてご紹介していきます。
1.よりカジュアルに!略式結納とは
結納での心配事でまずあがるのが、準備が多いということ!場所や食事の段取りから、身に着ける衣装、結納品のあれこれ…
もちろん一から時間をかけて準備される方もいますが、最近では、時間も費用もほどほどに、よりカジュアルに行う「略式結納」が主流になりつつあります。
ここからは、なぜ略式結納が選ばれるのかを見ていきましょう。
1-1.正式結納と略式結納の違い
格式ばった「正式結納」と、
カジュアルに行える「略式結納」の違いは
大きく分けて5点あげられます。
~正式結納の場合~
・仲人をたてる
・結納品・結納飾りは7品と
目録、受書を用意
(※地域によって数や飾り方は異なる)
・場所は両家を行き来する
・女性は振袖やアフタヌーンドレス
・きっちりとした進め方がある
~略式結納の場合~
・仲人をたてなくてもOK
・結納品・結納飾りを結納金のみ、
記念品交換のみ、用意しないなど自由
・女性宅、もしくはホテルやレストラン、料亭など
・服装はワンピースやスーツで
(もちろん和服もOK!)
・会場によって、進行スタッフがいる場合もあり
違いを見て分かることは、略式結納は
かなり”自由”ですよね。
最近の結納は、格式ばったものに限らず、堅苦しい部分を簡略化できるので、「やってみたい!」と思えるものになってきています。
1-2.あなたの地域のスタイルは?
※引用元:instagram
もうひとつ準備する前に知っておくべきこと。それは結納には地域性があることです。
結納品や飾り方、進め方も地域によって違いがあるので、簡単にご紹介します。
大きく違いがあるのは「関東式」と「関西式」です。どちらかといえば、関西式のほうが飾りつけなどが豪華なのが特徴。
また、結納品の数や渡し方も様々です。
関東式の場合、お互いに結納品を用意し、結納金に関しては、女性側は男性側からもらう分の半分を渡す、「半返し」の習慣があります。
しかし、関西式の場合は、男性側のみ結納品を贈り、女性側のお返しは控えめに行います。
他にも、東海では立派な結納品で派手に行い、九州では男性側が酒一升と鯛一尾を持参するという特徴的なスタイルも。
女性側、男性側の出身が異なることや、両家のしきたりなど、結納品を準備する際には、どういうスタイルで進めるか、両家で話し合うことが大切です。
1-3.なぜ略式結納が選ばれる?
略式結納のカジュアル性と、スタイルが様々な地域性を踏まえて、
結納に取り入れたい部分と簡略したい部分を、自分たちでカスタマイズ出来るのが略式結納の最大のメリットではないでしょうか。
「カジュアルに婚約を祝いたい」
こんな方にはピッタリな略式結納。
しきたりに忠実に則った正式結納と、両家で会食をする顔合わせの中間が「略式結納」だとイメージしてください。
次は、略式結納が選ばれるポイントを具体的にみていきましょう。
2.略式結納は準備がカンタン!
「略式とは言っても、結納に必要なモノを準備するのはめんどくさそう…」
と、やっぱりどこか固く考えてしまいがち。
ここでは、略式結納をした人が何を利用していたのかを参考に、簡単に準備を進められる方法をご紹介します。
2-1.新婦の服装はワンピースでOK!
略式結納でも着物を着たいという方もいますが、
よりラフに、また会場の雰囲気に合わせて、ワンピースを選ぶ方も増えてきています。
種類が豊富で人気のワンピース。
選ぶ際に迷ってしまうのが、色と形。
清潔感のある、上品なワンピースを調べても、山ほど出てきます。
まずは「色」。
縁起の良い場になるので、黒は避けましょう。
淡い色(オフホワイト、ベージュ、ピンク、ライトブルーなど)が好まれています。
アクセサリーはパールなど上品なものを選ぶように。また、ストッキングを着用し、香水などはつけすぎに注意しましょう。
「形」の注意点は、
会場が和室の場合、正座がしやすい形を選ぶこと。
丈が短いと座ると太ももまで上がってくるので、膝~膝下ぐらいの長さ、タイトよりもフレア型をおススメします。
冬場などは、ノーカラーのジャケットやボレロを合わせるのも◎
「買っても一度しか着ないからもったいない…」
という方は、フォーマルワンピースをレンタルしてみてはいかがでしょうか?
価格帯は2泊3日のレンタルで、
5000円~1万円程。
バリエーションも豊富で、かばんや靴などの小物もレンタルしているところもあります。
2-2.1万円以下で買える!?”結納セット”が人気のヒミツ
※引用元:instagram
結納品を揃えている場所といえば、百貨店や結納品専門店を思い浮かべますが、
最近では、アマゾンや楽天などのネット通販で購入する方も多いようです。
略式結納でも最低限の結納品などを準備する場合は、必要なものをパッケージした「結納セット」は大変便利です。
地域性に合わせたものから略式結納用のコンパクトなものまで。レパートリーも豊富なので、自分たちの結納に合ったセットが見つかりやすいでしょう。
相場は安いものだと1万円をきるものもあり、百貨店などで揃えるよりコストを抑えることができます。
ネット通販で結納セットを購入するメリットとデメリットをあげてみました。
イメージしにくい方は、百貨店や結納品専門店などの店舗で一度下見してから、比較して購入を検討してみてもいいかもしれませんね。
2-3.略式の結納返しで贈るものはなに?
結納返しとは、新郎側から贈られる結納に対して、新婦側からお礼という意味を込めて、お返しをする儀式のことです。
気になるのは、お返しする金額の相場や記念品で選ばれる品物ですよね。
現金と記念品を贈ることもありますが、略式結納の場合は、記念品などの品物のみを贈る傾向があります。
※引用元:instagram
*引用元:instagram
結納返しで定番なのが、腕時計や仕立てたスーツなど、男性が普段から使いやすいものを贈ることが多いです。
しかし、最近では二人の新生活の準備を兼ねて、家電を選ぶ方が増えていることはご存知でしたか?
略式結納が多くなってきたことにより、結納返しも多様化が進んでいるようです。
新郎側も新婦側も「残るモノ」より「実用性」といった現実路線で品物を選ぶ人が増えています。
ただし、親世代にとってみると「結納返しに家電?」と価値観に違いが出てくることもあるので、お互いに納得できるよう相談してみましょう。
両家が満足!お手軽、結納プラン
略式結納の場合、会場は新婦側の自宅かホテルなどですが、
自宅だと食事の準備が大変だったり、ホテルだと会場をおさえて、席順を考えて・・・と段取りが多そうというイメージはありませんか?
そういった準備の負担を減らせるのが、「結納プラン」です。
知っていると便利なプランの内容を詳しくご紹介します。
人気ホテルのパッケージプランを利用
ホテルで用意されているプランの多くは、
- 会場(個室)
- お食事
- 進行サポートスタッフ
- 結納品
- 宿泊場所(遠方の場合)
の手配をすべて任せることができます。
また、オプションで写真撮影や美容着付を行っている場合も。
お食事も日本料理やフランス料理など選択できる場合が多く、理想のスタイルに合わせることが可能です。
料金は、新郎新婦と両親を合わせた6名で、約10~20万円が目安となります。
分からないこと、不安に思うことを専門のスタッフに聞けることもメリットのひとつです。
老舗料亭や高級レストランでも、お得な結納プランが
※引用元:instagram
料亭やレストランでもお食事をメインとした結納プランを用意しているところもあります。
予算は、おひとり1万円以下で準備しているお店が多く、費用を抑えながらも、老舗料亭や高級レストランを利用することができます。
両家でゆったりとした時間を過ごせるよう完全個室で、写真映えするお部屋を準備しているお店も多数。
和食からイタリアン、フレンチ、中華など、お食事からお店を選ぶことが出来るのも、略式結納だからできるスタイルですよね。
結納品や衣装レンタル、カメラマンなどの手配を受け付けているお店や、持ち込みが可能なところもあるので、予約の際に結納であることを伝えて、オプションの内容も確認してみましょう。
まとめ
結納に対する堅苦しさや準備への不安は少しでも和らぎましたか?
今回は、カジュアル化がすすむ略式結納についてご紹介しました。
・略式結納はスタイルフリーである
・服装や結納返しも簡略でOK
・結納の顔合わせはホテルの格安プランという人達も
この3点を知っていれば、気軽に楽しく準備を始められそうですね。
「堅苦しいのは嫌だけど、結納はしたい!」
そういった人が増えているからこそ、選ばれる略式結納。
あとは、結婚式を楽しむだけですね。