結婚式は一生に一度のことだから、ゲストや両親、新郎新婦を感動させたい!
できることなら感涙にむせぶくらいの想い出を残したいものですよね。
そこで、思いつくのはサプライズ演出。
こっそり準備をするのが楽しいのは、驚いた後の相手の笑顔を見たいから。
さて、どんな演出が?
まず、笑顔にしたい相手は誰でしょう?
ひとくちにサプライズ演出といっても、新郎新婦からゲストへか、新郎新婦から両親へか、新郎または新婦からパートナーへか、友人から新郎新婦へかと、「誰から誰に」するのかによってずいぶん変わりますよね。
新婦から新郎へなら、相手と相談することができませんので、まずふたりがどんな式にしたいと思っているかを、自分の中でよくシミュレーションしてみましょう。
また、サプライズはひとつとは限りません。
新郎(新婦)と一緒にゲストに対して仕掛けておいた後で、実はもうひとつ新郎(新婦)に対してもサプライズが!というのもアリですよね。
新郎新婦からパートナーへのサプライズ
サプライズ演出の中ではこれが一番多めですよね。
新郎が想い出の歌やラブソングを歌ったり、友人の余興だと思っていたら、そこに新郎や新婦が加わりダンスや和太鼓などを披露したりします。
フラッシュモブ形式で、参加する招待客が増えていくのもおもしろいですね。
新郎の友人と新婦の同僚など、お互いのグループを越えて参加者を募ると「いつの間に!」と驚きも増します。
そのような派手な演出が苦手な、寡黙な新郎は、普段の心のうちを改めて伝える手紙を読むだけでも、新婦には感動的です。
手紙も照れくさくて新郎から新婦に電報を打ったという人も。
方法はどのようであっても、出会えた感謝を伝えることでふたりの絆がより深まります。
新郎新婦からゲストに対してのサプライズ
新郎新婦からゲストに対してのサプライズは、配られる料理や飲み物、ケーキのお皿にアタリの印をつけておいて式の途中で発表したり、立食パーティーなら会場内で宝探しをしたりなど、みんなでワイワイと盛り上がれるものがいいですよね。
もらった人が次に結婚できるというブーケトスも、たくさんの人に幸せになってもらうためにたくさん投げるという演出をした花嫁も。
ふたりの出会いやなれそめを紹介するプロフィールビデオも、写真によるスライドショーが昔からの定番ですが、ちょっと趣向を変えて、パラパラ漫画として感動的なストーリーにするという方法もあります。
イメージは鉄拳さんの作品です。
普通の新郎新婦紹介ビデオと違う点は、ふきだしなどで心境を語れるところと、ゲストが感情移入しやすいところです。
写真や本人出演のビデオには、照れがあったり演技が棒すぎたりして見ているのが辛い場合もありますが、綿密な打ち合わせを元に創作されるストーリー展開で、最期まで惹きつけられるのだそう。
素材の動画や写真がなくてもインタビュー内容を元に制作してくれるので、素材の少ない人にもおすすめです。
兄弟姉妹や友人から新郎新婦へのサプライズ
新郎新婦がお色直しから帰ってきたらゲストが全員いなくなっていて、「ええっ!?」と思ったら、ゲストがひとりに1輪ずつお花をもって現れ、ふたりに渡しながら着席するという、「逆キャンドルセレモニー」とか、新郎新婦の友人が宅配業者のフリをしてプレゼントを届けるなど、友人から新郎新婦に仕掛けるサプライズ演出も。
また、若くてまだまだお金がなくて結婚式を挙げたくても挙げられない二人や、片方は結婚式をしたいけれど相手があまり興味をもってくれない、片方がバツイチなので式をしたいと言いだせないなど、事情があって正式な結婚式や披露宴ができないカップルに、友人や兄弟姉妹からフォトウェディングのプレゼントをするという手も。
ご祝儀の代わりにカンパを集めて撮影代を支払っておき、新郎新婦をロケーションフォトの現場に招待。
バーベキューパーティーだと思って到着した新郎新婦を「仮装パーティーだから」といって着替えさせ、プロのカメラマンに撮影してもらいます。
途中から気づかれてしまう可能性も大いにありますが、そんなことができるのはかなりの仲良しだと思いますので、わかってしまっても乗ってくれることでしょう。
また新郎新婦から両親へのプレゼントとして、当時結婚式を挙げられなかったふたりに、衣装を着てもらったりケーキ入刀をしてもらったりというプチ結婚式をやってあげるのも良かったという体験談も。
実施前に確認!そのサプライズ、大丈夫?
驚きと感動による笑顔にはライムラグがありますが、その差はそれほど長くありません。
サプライズ成功の秘訣は、「え?」という驚きから「ああ!」という感動までがわかりやすいことにあります。
「何をやっているの?(するつもりなの?)」と理解に時間がかかったり、何かを作ろうとしたけどなかなかでき上がらず演出そのものに時間がかかるなどすると、ダラダラとした印象を与えて逆効果です。
実施前には一発でスッキリ理解できる明快さがあるかどうかを確認しておいてください。
例えば「元カレからの手紙」を読み上げた新郎の友人。
会場は一瞬どよめきましたが、書いた主が「今は夫となったから元カレ(=新郎)」だとわかったところで安堵と笑みが。
これをわからないまま長い時間引っ張ると、おかしな雰囲気になります。
また自分たちではおもしろいと思っていても内輪ウケになることもありますので、プランナーさんに相談するなどして、客観的にアドバイスを受けられる人をつくっておきましょう。
結婚式そのものがサプライズ
従来の結婚式の枠を越えて、ゲストが今までに見たことのない新しいタイプの結婚式も続々と登場しています。
中でも、新郎新婦だけが目立つのではなく、ゲストが喜んで参加できるタイプのものが人気なのだとか。
フェスのようにタオルやリストバンドを巻いてゲストが新郎新婦のステージを楽しむ観客のようになったり、みんなでプチ運動会をしてみたり、オープンスペースにストリートパフォーマーがいてステージライブがあり、屋台形式での食事や雑貨ブースなどをつくって、まるで街中での楽しいイベントのような雰囲気にしてしまうなど、「みんなで楽しむ」タイプの演出も。
新郎新婦がバッチリ主役の式もステキですが、周囲の人を巻き込んで、感謝を表せる式もステキですね。
気になる方は結婚式場だけでなく、ウェディングプロデューサーもチェックしてみてくださいね。
まとめ~サプライズとは、驚かすより喜ばすことがメイン~
例えば、サプライズのつもりで披露宴の最中に新郎の友人に花嫁をさらいに来てもらったら、新郎の反応がマジすぎて笑えないことになるとか、新郎新婦の披露したダンスや歌のクオリティがあまりにも低すぎて相手を恥ずかしい気持ちにさせるなど、サプライズには失敗する危険性もあります。
相手を驚かすことに集中するのではなく、笑顔になってくれるかどうかを軸に作戦をたててください。
サプライズを仕掛けても大丈夫な相手かどうかはきちんと見極め、冗談でも、心配させるもの、過去、暴力、ケンカ、別れなどにまつわるものはご法度です。
楽しいサプライズを!